龍應台|永遠の時の流れに: 母・美君への手紙|劉燕子·和泉ひとみ 訳
龍應台|永遠の時の流れに: 母・美君への手紙|劉燕子·和泉ひとみ 訳
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内なる母を巡る書簡体文学の美しい結晶
台湾のベストセラー女性作家・龍應台による、認知症の母・美君に向けて綴られた手紙は、ときに哀憫を滲ませながらも、その語り口の通底音は軽やかで明るい。母に読まれることも母からの返信もないであろう「十九章の手紙」に「掌編のコラム」と「息子たちとの対話」を併録。歴史ドキュメンタリー『台湾海峡一九四九』、逝く父に寄り添う母を描いた『父を見送る』に続く三部作の完結編。
龍應台は文化部長を退任した二年後、認知症の母・美君の暮らす屏東県潮州に移り、『天下』誌に「美君」というタイトルで書簡体のコラムを連載し始めました。そのきっかけについて、彼女は次のように述べています。 母とおしゃべりしたいけれど、彼女は話せなくなりました。私は全く心構えができていないときに、彼女はもはや一面の壁のようになってしまいました。この壁は、今生の私にとって最も恩の深い人で、最も愛し、尊敬する人です。本当に悲しい。そのため文学という方法でこの問題を扱いたいのです。
《訳者あとがき》より
訳者略歴
訳者:劉燕子(りゅう・えんし)
作家,現代中国文学者。湖南省出身。大学で教鞭を執りつつ日中バイリンガルで著述・翻訳。日本語の編著訳書に『黄翔の詩と詩想』(思潮社),『中国低層訪談録──インタビューどん底の世界』,『殺劫──チベットの文化大革命』,『チベットの秘密』,『人間の条件1942』,『劉暁波伝』,『「〇八憲章」で学ぶ教養中国語』,『文革受難者850人の記録──負の世界記憶遺産』(以上共著,集広舎),『天安門事件から「〇八憲章」へ』,『「私には敵はいない」の思想』,『中国が世界を動かした「1968」』(以上共著,藤原書店),『現代中国を知るための52章』(共著,明石書店),『劉暁波詩選──独り大海原に向かって』,『劉霞詩選──毒薬』,『独りの偵察隊』(以上共編訳,書肆侃侃房),『ケータイ』(桜美林大学北東アジア総合研究所)など,中国語の著訳書に『這条河,流過誰的前生与后生?』,『没有墓碑的草原』など多数。
訳者:和泉ひとみ(いずみ・ひとみ)
関西大学非常勤講師,博士(文学)。関西大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。(近著)『『列朝詩集小伝』研究』(共著,汲古書院),(近訳書)『劉暁波伝』(共訳,集広舎),『恋恋紅塵──中国の都市,欲望と生活』(共訳,東方書店)
